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続・飼っていたペットに飼われています。
第46章 宇宙の子①(スイ目線
「……なんだよ、条件って。」
「さあな。それは時代時代で違うし、誰にもわからない。」
 卵の時代にその存在と簡単な情報をインプットされていたことはわかる。
 だが、これまで興味すらなかった『宇宙の子』についての説明を壮一郎から聞いているとなんだかイライラしてくる。
「で? 何が言いたいの? だから俺がサキを好きになったのも当然ってワケ?」
「まあ、そうだな。元よりお前は彼女の退屈しのぎの遊び相手に過ぎない存在だった。宇宙の子はだいたい身内と不本意に別れさせられ、孤独な運命を辿るからな。その方が出会うべき相手に出逢った時に一気に依存してコントロールしやすくなるんだよ。彼女に恋い焦がれても指1本出せない、それ故彼女と同じ種族を食べて手を出そうなどとはどうしても思えない。だが才能だけはトップクラスで彼女を守るには丁度いい、お前の以前の姿は実に素晴らしい従者そのものだった。」
「あっそ。それは残念だったな。まさかこんな姿になってこんなことになって。そもそも誰がそんなこと決めてんの?」
「太陽だよ。宇宙の子が存在するのと同じように、太陽もいる。もうずっと前の代からそいつと一緒になるのがお決まりなのさ。そうして宇宙は平和を保っている。」
「まるで見てきたみたいな言い方だな。」
「見てきたんだよ。サクラギくんがね。」
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