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続・飼っていたペットに飼われています。
第46章 宇宙の子①(スイ目線
 サクラギというのは、あのサクラギトオルだろうなと頭の中で考えていると、すぐに返事が帰ってくる。
「そうだよ。彼は初代宇宙の子の義兄だった。」
 チッ。やっぱりこいつも読めんのか。
「サクラギくんの父親は絵に描いたような横暴で力のある権力者でね。宇宙で『ブラック・サン』すなわち黒い太陽といえば知らない者はいなかった。案の定、全宇宙の中で1番の力を持っていてそいつが産ませた何万何千何百番目かの子供に宇宙の子がいたんだ。初めはすぐに食べてしまおうかとも思ったそうだが、願いを叶えるために成長してこちらでいう初潮が来るまで待つことにしたらしい。誰にも見えない地下牢獄に閉じ込めてね。」
「…ゾッとするほど悪趣味だな。自分の子の処女を奪って喰おうとするなんて。」
「だろう? そういうところは自分も父親と似ていて嫌になるとサクラギくんも言っていたよ。」
「ってことは?」
「サクラギくんも愛してしまったんだ。腹違いの妹をね。」
 サクラギのサキを見る切なげで優しげな目を思い出すと納得できる。
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