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続・飼っていたペットに飼われています。
第46章 宇宙の子①(スイ目線

「初めはただの興味だったらしい。いまの彼と違って、当時のサクラギくんの残虐性は相当なものだったらしく、わずか生まれて3年でその星のトップの力とカリスマ性を持っていたらしい。当然父親にも可愛がられていたそうだ。欲しいものは何でも与えられていたという。その父親が唯一どんなに頼んでも譲ってくれないものがあったという。食後に隠れて飲んでいた赤い酒だ。初めは少量だったのに、次第に増えていったそれは…。」
「どうせ生き血だろ。宇宙の子の。」
たまらず道端に唾を吐いて言った。本当に反吐がでそうなくらい最悪な気分だ。
「その通り。どうせそのうち父親より強くなるだろうから、その時にあのいい匂いのする酒も奪ってやると思っていたらしいんだが、なかなかそうもいかない。むしろ年々、強くなっていくと感じていたらしい。頭も良かった彼はすぐにそれがあの酒の力であると確信し、唯一牢獄の鍵を持ち食事の世話をするという目の見えない家来に殺すつもりで近づいたそうだ。宇宙の子のもとに案内しろとね。」
ここからは実際にサクラギくんの記憶を見てもらったほうが早い。
再び高木壮一郎がパチンと指を鳴らすと足元が崩れ、暗い世界に吸い込まれていた。
「どうせ生き血だろ。宇宙の子の。」
たまらず道端に唾を吐いて言った。本当に反吐がでそうなくらい最悪な気分だ。
「その通り。どうせそのうち父親より強くなるだろうから、その時にあのいい匂いのする酒も奪ってやると思っていたらしいんだが、なかなかそうもいかない。むしろ年々、強くなっていくと感じていたらしい。頭も良かった彼はすぐにそれがあの酒の力であると確信し、唯一牢獄の鍵を持ち食事の世話をするという目の見えない家来に殺すつもりで近づいたそうだ。宇宙の子のもとに案内しろとね。」
ここからは実際にサクラギくんの記憶を見てもらったほうが早い。
再び高木壮一郎がパチンと指を鳴らすと足元が崩れ、暗い世界に吸い込まれていた。

