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続・飼っていたペットに飼われています。
第47章 宇宙の子②(スイ目線)
「無理です。いくら坊っちゃまでもあの子に会わせることは出来ません。」
「いいから早く鍵出せよ。殺すぞ。」
 バキバキと爪を鳴らしながら若き日のサクラギ…きっとこの世界では違う名前なのだろうが、恐らく地球での生活が長い俺のため名前はトオルにしてあるということが直感的にわかるその少年が年老いた門番の首を容赦なく締め上げる
 この当時は人間で言うとまだ11歳くらいだろうか。
「お…お聞き…ください…。あの子供を…直接…見ると…目が腐り…即死すると…言われております。ああ…、ありがとう…ございます。ハァ…。ハァ…。それほどに醜い姿なのです、この宇宙で最も。私もめが坊っちゃまを死なせるわけには参りません。どうかお引き取りください。」
「いいから黙って案内しろよ。あんな良いニオイがする血が通った生き物がそんな醜いわけないだろ。もしそうでも目を瞑ったまま喰ってやるよ。」
「私もそう思うのですが…、香りばかりか声も性格も美しい。それなのにあんな小さな体で毎日血を抜かれ続け、やがては旦那様に…。と思うと、私は毎日気が狂いそうでございます!」
「あん? お前さては惚れてるな? その宇宙一のブスに。」
「…………どうか! どうかお許しを…! トオル様…! いずれ私を殺しても構いません。ただ、彼女はこんな私を生きがいだと言ってくれるのです。ですので今はまだご容赦ください…。」 
「おい、お前元の星に妻も娘もいただろう。宇宙の子と娘のどっちが若いんだよ。」
「断然、永久(トワ)…、宇宙の子でございます。」
「トワっていうのか、そのブス。こりゃ傑作だな。クソガキが顔も見せずにこんなジジイを虜にしちまうなんて。ますます見たくなったぜ、行くぞ!」
「……わかりました。ですがトオル様にお願いがあります。」
「あん? 喰いに行くだけなんだからお願いもへったくりもねーだろ。」
「それは百も承知なのですが、もし……。もしも、トオル様が永久を見て食べる気が失せたなら…、彼女を愛してしまったら、私と一緒に彼女を逃す手伝いをしてくださいませんでしょうか?」
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