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続・飼っていたペットに飼われています。
第50章 宇宙の子⑤

トワの手を引いて走り出すトオルの背中に向かって門番が投げるように声を掛ける。
「トオル様! もし…、もし! 御父上に見つかったときはトワと身体の一部を重ねて強く願ってください。二人で誰にも見つからない場所で共に生きたいと! トワ、お前もだ!」
足を止めることなく振り返ってトオルが聞き返す。
「なんでだよ!」
「血を交換し、気持ちを結んだ相手と触れ合って心の中で同じ願いを唱えれば、必ず叶います! 必ずです!」
「覚えておく! お前も……、元気でな! スイの親父‼」
「ありがとう……い……す! スイを……よ……しく…ねが……ま…。」
門番の声が徐々に遠ざかり、やがて聞こえなくなった。
「トオル様! もし…、もし! 御父上に見つかったときはトワと身体の一部を重ねて強く願ってください。二人で誰にも見つからない場所で共に生きたいと! トワ、お前もだ!」
足を止めることなく振り返ってトオルが聞き返す。
「なんでだよ!」
「血を交換し、気持ちを結んだ相手と触れ合って心の中で同じ願いを唱えれば、必ず叶います! 必ずです!」
「覚えておく! お前も……、元気でな! スイの親父‼」
「ありがとう……い……す! スイを……よ……しく…ねが……ま…。」
門番の声が徐々に遠ざかり、やがて聞こえなくなった。

