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続・飼っていたペットに飼われています。
第5章 再び彼のお世話を始めます。③(スイ目線)
 中学からは侑斗の計らいでサキを人気のある女子グループに入れたため、1人で過ごすことはなくなったがどんどん美しくなる彼女に引き寄せられる男が増えるたび、反比例するように女からの反感は増えていったようだった。
「私、侑斗くんがいない所では"売女"って呼ばれてるんだよ。辞書で調べるまで、意味知らなかったから今まで普通にはい、って返事しちゃってた。馬鹿でしょ?」
 悲しそうに笑うサキが心配だったが、事態に気付いた侑斗によって何かしらの制裁を受けたらしいその女どもは、ある日突然学校に来なくなったらしい。いい気味だ。

 そこからはずっと1人ぼっちだったようだから、サキがあのコウヘイの彼女だという、色んな男の匂いが混ざった金髪ビッチを家に連れてきた時は少し安心した。
 念のため、優しく脅しもかけておいたし心配ないだろう。
「マミちゃんだっけ? ちょっとこっちいい?」
「なんすか⁉ スイさん近くで見てもめっちゃイケメンで興奮します…!」
 サキがトイレに行っている間に顔を近づけ短く要件を伝える。
「サキと仲良くしてくれてありがとうね。これからもアイツのこと傷つけたりしないで、守ってくれるって約束してくれる?」
「…も、もちろんです…!」
「よかった。君がリョウともすっごく仲良くしてること、コウヘイには話したくないと思ってるから。意味わかるよね?」
「…コウヘイが言ってたエスパーってガチなんすね…。」
 顔を引きつらせながら、俺への色目をすっと下げたのを確認し、元の場所に戻らせたところで、
「おまたせー。あれ? マミちゃんなんだか顔色悪い?」
 と帰ってきたサキに、
「いや、サキがスイさんにすっごく愛されてるって話聞いて感動しちゃって…。うん、ほんとよかった!」
 と慌てて言っていた様子を見る限り多分大丈夫だろう。

 サキはすごく明るくなった。
 色んな表情をする彼女をこれからもずっと見ていたい。
 俺をこんな風に引っ張って本気にさせる、サキの働く姿を見るのも悪くない。
 …そりゃあ結婚が遠のいたのはだいぶショックだったけど。

 そんな思いで一晩で作った10曲の中から3曲を選び次の日にみんなの前で流した。
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