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続・飼っていたペットに飼われています。
第15章 好調な彼らとその余波。(サキ目線)
 一方で悲しい余波もあった。
「えーっと、『ネットで話題! 謎の爆乳美女の正体は共演中バンドのマネージャーだった! ぷるるん"愛♡"カップ営業の様子を独占激写‼』」
 楽屋のソファで三流芸能誌を音読するリョウの手からその本を取り上げてサキは顔を真っ赤にして怒る。
「リョウさん! 音読しないでください!」
「…じゃあ続きは俺が。なになに、『人気急上昇中パンクロックバンドDEEP BLUEをラジオ局に送り届けたサキ(21)は、某テレビ局に入る前に体を隠すように巻きつけていたストールを外して、チャームポイントの胸を開放すると軽く頬を叩いて気合を入れ正面玄関に入っていく。その清楚な顔には似合わないスーツのブラウスがはち切れそうなほどの胸とポニーテールを揺らして歩く姿は実にエロかわいい。普段はカウンターで隠れて見えなかったムチムチのお尻と白く長い足も…』」

「スイー! やめてよーー! やーめーてっ! 返してー!」
 背の高い彼にその本を更に取り上げられてしまうと、もうどうすることも出来ず胸のあたりをバシバシ叩いて抗議する。
「わかった、わかった。この記事適当だな、サキはIカップに近いHカップなのになぁ。」
「……みんな、笑い事じゃないよ。うちのファンサイトの掲示板にも枕営業でライブザファーストのレギュラー取ったとか、こんな下品な女がマネージャーならファン辞めるとかいっぱい書かれて…。ちゃんと、みんなの実力で貰えた仕事なのにごめんなさい。」
 そう言って頭を下げたままの私の頭にポンっとスイの手が置かれる。
「はぁ…。絶対そうやってサキが気にすると思って、皆笑いにしようとしてたのに。」
「言いたいやつには言わせておけばいいよ。」
 とヤスさん。
「実際サキちゃんのおかげでいまの仕事のキッカケ貰えたのは事実だよ。」
 とリョウさん。
「こっから、実力で取った仕事だって証明していくのは俺らの仕事だから。」
 と、コウヘイさん。
「そういうこと。お前も俺らの未来背負ったその胸張って堂々としてろ。」
「うん…。うん、ありがとうね。みんな…。」
「バカ泣くな! 気合で止めろ! ヤス、ティッシュ! リョウ、今すぐヘアメイク呼んできて!」
「おっしゃ了解!」

 こうして紆余曲折しながらも私達は色んな物を乗り越えていき、ライブザファーストの視聴率もどんどん上がっていった。
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