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続・飼っていたペットに飼われています。
第17章 大人になった君と狂った歯車。②(スイ目線)

久しぶりに感じたサキの甘く優しい香りを吸い込み、何度も頭の中で反芻しながら静かな家に帰ってようやく、彼女は俺が大切じゃなくなった訳じゃない。ただ大人になっただけなんだと理解した。
サキは俺が守ってやらないと駄目で、囲っておかないと攫われてしまう、俺の事しか見えていない大人しいひとりぼっちの少女だとずっと思っていた。
人間は成長が早いんだな。少し寂しい。
でも、自惚れじゃなければ多分俺と一緒にいた影響も大きいだろう。そう思うと、やっぱりすごく愛しくて。
俺は、サキと同じ速度で年を重ねていけるのかわからない。少なくとも知力や感情は生まれたときから変わっていないようだから、体もずっとこのままなのかもしれない。
だからせめて、気持ちだけは一緒に成長したいと思う。
サキが大切だと言ってくれた俺の周りの人間たちを、俺ももっと大切にしたくなったと話そう。
明日迎えに行くよ。サキ。
もう1度やり直そう。
サキは俺が守ってやらないと駄目で、囲っておかないと攫われてしまう、俺の事しか見えていない大人しいひとりぼっちの少女だとずっと思っていた。
人間は成長が早いんだな。少し寂しい。
でも、自惚れじゃなければ多分俺と一緒にいた影響も大きいだろう。そう思うと、やっぱりすごく愛しくて。
俺は、サキと同じ速度で年を重ねていけるのかわからない。少なくとも知力や感情は生まれたときから変わっていないようだから、体もずっとこのままなのかもしれない。
だからせめて、気持ちだけは一緒に成長したいと思う。
サキが大切だと言ってくれた俺の周りの人間たちを、俺ももっと大切にしたくなったと話そう。
明日迎えに行くよ。サキ。
もう1度やり直そう。

