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続・飼っていたペットに飼われています。
第20章 【裏】大人になった君と狂った歯車。⑤(スイ目線)

久しぶりに曲を作り、大切な買い物をしたあと夜になってサキがいる事務所へ向かった。
肩にかけたベースケースの前ポケットには小さな白い箱が入れてある。
仕事のことを考えると彼女は当分右手の薬指に着けるだろう。それでも自然に馴染むようにあえてシンプルなデザインの物にした。
…サキは、喜んでくれるだろうか? 俺を許して受け入れてくれるだろうか?
柄にもなく緊張しながらインターホンを押す。
ところが何度鳴らしてもドアが開かない。
そういえばサキの匂いも全くしない。
出かけてるのか? と思ったが何かがおかしい。
あまりに匂いがしなさすぎる。普通本人がその場にいなくなってもしばらくは残るはずだ。
途端にすごく嫌な予感がして、扉をドンドンと叩いて叫ぶ。
「サキ…? おい…、サキ! 開けろ、俺だ! サキ‼」
肩にかけたベースケースの前ポケットには小さな白い箱が入れてある。
仕事のことを考えると彼女は当分右手の薬指に着けるだろう。それでも自然に馴染むようにあえてシンプルなデザインの物にした。
…サキは、喜んでくれるだろうか? 俺を許して受け入れてくれるだろうか?
柄にもなく緊張しながらインターホンを押す。
ところが何度鳴らしてもドアが開かない。
そういえばサキの匂いも全くしない。
出かけてるのか? と思ったが何かがおかしい。
あまりに匂いがしなさすぎる。普通本人がその場にいなくなってもしばらくは残るはずだ。
途端にすごく嫌な予感がして、扉をドンドンと叩いて叫ぶ。
「サキ…? おい…、サキ! 開けろ、俺だ! サキ‼」

