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続・飼っていたペットに飼われています。
第25章 春の風はいつも君に優しい。②(スイ目線)

「おはよう、サキ。…俺のこと、覚えてる?」
「もちろん覚えてるよ。サキの義理のお兄ちゃん、でしょ?」
彼女が自分のことを名前で呼ぶのは、本当に心を許している相手に対してだけだ。本来ならかなり怪しいはずの自分の存在を受け入れてくれているようでほっとする。
「じゃあ約束してた遊園地行こうか。一応サンドイッチ作っておいたから、朝ごはんにしてもいいし、持っていってお昼に食べてもいいよ。」
「わぁい! でも…、この間のパンケーキも食べたいなぁ。」
「サキがそう言うかなと思って材料用意してあるよ。生クリームと苺もね。焼いておくから着替えてきて。昨日適当に注文しておいたやつだけどそこの箱に入ってるから。」
サキが寝たあと、急ぎで注文し先ほど届いたばかり商品を指差す。これからのことを考えて高校生くらいまでの服と下着を注文したら大きなダンボール2箱分にもなってしまった。
「えー! すごい! 服くらい言ってくれれば持ってきたのに。また夜中に起こさないようにして運んでくれたの?」
「…そうだよ。洋服は俺がサキに着てほしいなぁって思ったやつ選んだから。」
かなり苦しい言い訳だが、そういうことにしてある。そのうち変に思うだろうが、とりあえず彼女は顔をパッと明るくして箱を開けたので大丈夫だろう。
「……あれ? なんでこんなに色んなサイズがあるの?」
しまった。分けておこうと思って封を切ったときにサキが目覚めたので忘れていた。
「うーん…。ほら、俺男だからサキが今どれくらいの身長とかわからなくて多めに。とりあえず今はこれとこれとこれから選んで。下着はこれとこれ。」
動揺して完全に矛盾した説明になってしまったが、ほんわかしている彼女は特に気にしていないらしい。
「そっか! よかった、他の人のじゃなくて。でも…流石にサキ、Fカップはないよ? スイさん。」
「………そうだね。ちょっと間違えて頼んじゃったな。」
それがすぐになるんだよ、と心の中で突っ込みつつ、それらをしまって彼女の目線から手早く遠ざける。
過去の記憶を遡ると、昨日俺と過ごした丁度1ヶ月後あたりに初めての生理が始まったはずだ。それまでは手足の長いスレンダーな少女だったのに、急激に体が丸みを帯びてくる。15歳になる頃にはだいぶ目立ってきて学校で毎日からかわれて辛い、と泣きながら俺に話していた。
「もちろん覚えてるよ。サキの義理のお兄ちゃん、でしょ?」
彼女が自分のことを名前で呼ぶのは、本当に心を許している相手に対してだけだ。本来ならかなり怪しいはずの自分の存在を受け入れてくれているようでほっとする。
「じゃあ約束してた遊園地行こうか。一応サンドイッチ作っておいたから、朝ごはんにしてもいいし、持っていってお昼に食べてもいいよ。」
「わぁい! でも…、この間のパンケーキも食べたいなぁ。」
「サキがそう言うかなと思って材料用意してあるよ。生クリームと苺もね。焼いておくから着替えてきて。昨日適当に注文しておいたやつだけどそこの箱に入ってるから。」
サキが寝たあと、急ぎで注文し先ほど届いたばかり商品を指差す。これからのことを考えて高校生くらいまでの服と下着を注文したら大きなダンボール2箱分にもなってしまった。
「えー! すごい! 服くらい言ってくれれば持ってきたのに。また夜中に起こさないようにして運んでくれたの?」
「…そうだよ。洋服は俺がサキに着てほしいなぁって思ったやつ選んだから。」
かなり苦しい言い訳だが、そういうことにしてある。そのうち変に思うだろうが、とりあえず彼女は顔をパッと明るくして箱を開けたので大丈夫だろう。
「……あれ? なんでこんなに色んなサイズがあるの?」
しまった。分けておこうと思って封を切ったときにサキが目覚めたので忘れていた。
「うーん…。ほら、俺男だからサキが今どれくらいの身長とかわからなくて多めに。とりあえず今はこれとこれとこれから選んで。下着はこれとこれ。」
動揺して完全に矛盾した説明になってしまったが、ほんわかしている彼女は特に気にしていないらしい。
「そっか! よかった、他の人のじゃなくて。でも…流石にサキ、Fカップはないよ? スイさん。」
「………そうだね。ちょっと間違えて頼んじゃったな。」
それがすぐになるんだよ、と心の中で突っ込みつつ、それらをしまって彼女の目線から手早く遠ざける。
過去の記憶を遡ると、昨日俺と過ごした丁度1ヶ月後あたりに初めての生理が始まったはずだ。それまでは手足の長いスレンダーな少女だったのに、急激に体が丸みを帯びてくる。15歳になる頃にはだいぶ目立ってきて学校で毎日からかわれて辛い、と泣きながら俺に話していた。

