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オネェとホスト不思議な同居生活
第5章 本当は地味女
clubが終わって、着替えないでそのまま帰るか、着替えて帰るかは個人の自由。
私は‥着替えて帰る方。
ちゃんと、男女別のロッカールームはあった‥
初めの日に入ったあの場所は、本当に休憩室兼楽屋で、だからあんなに衣装が置いてあった訳。
ロッカールームで私は着替える‥
No.1ホスト雄輝から、普通の祐希に‥‥
普段の私は、肩より少し長い黒髪を1つに束ね、コンタクトから眼鏡に変え、服装も簡単に着替えられるからとジャージ姿。
そう、祐希‥私は、clubの裏方でもやっているような地味女‥
これが本当の私の姿。
深夜商売でお酒が入るから、店からの送迎はある‥
みんな、アフターでお客に付いて行くか、面倒だからとタクシーで帰るが、私は素直に送迎で帰っている。
店から送迎の車に乗る為に外に出ても、雄輝待ちの女性客でさえ、私に気付かない。
だから何時もこうして、お客をスルーし、送迎の車で明菜と同居しているアパートに帰るのが日常。