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オネェとホスト不思議な同居生活
第6章 気になる同居人
カチャっと、なるべく物音を立てないように‥
部屋に入って、先ずは着替え。
「はぁ‥もう少し短めにするかな‥‥」
実は‥腰近くまである、薄い茶髪はウィック‥
本当は、ショート‥男らしい髪。
だからウィックを外さないと、シャワーすら使えないんだよ‥
外の女物の服から、内のジーンズに着替え、とりあえずシャワーから。
「頭軽い・・・」
最近のウィックは軽めと言ったって、腰近くまであるストレートロングは地味に重い‥
1日の終わり、このシャワータイムだけ‥
この間だけは、素の俺のまま。
好きでオネェ系をやっているんだし、女装も女性感覚も好き‥
このまま身体も女になれば、こんな悩みを抱えなくてもいいのに‥‥
俺の、たった1つの悩み・・・
シャワーから上がって、肩にタオルを掛けたまま、やっぱり音を立てないように扉を開ける・・
(・・・祐希・・・)
そこには、早朝の薄明かりを受けて、深く眠っている祐希の姿。
(こうして寝てる姿は、自然で美人なのにさ‥)
祐希の無頓着の原因が俺にあるのは、大学時代から気付いていた。