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オネェとホスト不思議な同居生活
第10章 男で良いの?
何となく洋輔も渋々‥
洋輔達も、このお客が上客と知っている訳だ。
「人気高いわねぇ‥
その感じは一番女受けするもの当然かしら?」
「恐れ入ります‥
ですがこれが私のスタイルなので‥‥」
床に跪き、お客を見上げて話すのも基本中の基本‥
洋輔達とは違い、敢えて床に跪く方を選択した。
「良いわ‥今日は雄輝に‥
ドンペリで入札‥手配して‥‥」
ヘルプが動く中、私はお客に向かって穏やかに笑う・・
「今宵の私はお嬢様の物でしょう‥
ショーの間のひと時を全てお嬢様に‥‥」
「期待してるわ」
明菜の言った通り‥
こういう時の明菜の目は確かで、上客を逃がさないで私に回して来る。
所謂連携プレー
これで私と明菜は、互いにNo.1の座を保っている訳‥
お互いに客層が違うから出来る事だけど。
予定通り、今日のショー中の指名はあのお客‥
そしてドンペリが入れば、ホスト全員で乾杯をするのが普通、それくらいドンペリが高いって事。
因みに、この店で一番高い酒はロマネコンティ‥
封を切っていない札束が飛ぶような値段、殆ど私達には関係の無い話だけど。
そして私だけを残し、ショーは始まる・・・