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第11章 ショーの中で‥そして‥‥

気持ち悪い・・・


酔い過ぎ‥シャンパンは飲みやすいから、つい加減が狂った‥
明菜が表に言ってくれるみたいだから、このまま休んでいれば良いけど。



(・・１時間かな？)


酔いも早いけど抜けるのも早い、あくまでもアルコールという点だけは‥
これがオープン直ぐじゃ無くて良かった、それだけは言える。


ミネラルウォーターを額に乗せて、酔いの具合悪さをやり過ごそうとしていたら、目の端に人影を捉えた。



「？？
・・・洋輔・・ですか？」


「あ・・・」


人影というか、楽屋の扉の前に居た洋輔が楽屋に入って来る‥
洋輔も合間休憩らしい。



「雄輝飲み過ぎか？」


「・・・
ご覧の通り‥１時間もすれば復活します」


「１時間ってなぁ‥
気持ち悪いんなら、椅子じゃなく畳で寝たらどうだ？」


「椅子で結構、横になる方が余計に悪いです」


「椅子の方が不安定だと思うけどなぁ俺は‥
素直に寝ろよ、それとも俺が寝かせてやろうか？」


「面白い冗談ですね洋輔？」


なんで洋輔に介抱されなくちゃならないのか？


そう思うけど、洋輔だって悪気で言ってる訳では無いとは思う。