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愛と欲と嘘
第2章 欲
ちょいちょい失礼な発言が腹立つけど半分酔ってるからスルー出来る。
大口叩いて作るって言ったけど酔っ払いに包丁は危ないから買い溜めして置いた乾燥物を引っ張り出した。
「やっぱりこれで我慢して」
「は? 作るって言ったよな」
「酔ってるから無理だった」
可愛く小首を傾げて見たけど鼻で笑われた。
じゃあ俺が作ってやる。なんてカッコいい台詞は聞こえてこなくて、2人してビール片手にサキイカを摘んだ。
「お前、さっきの店員がタイプなのか?」
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