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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験

するとキツネが反対のホットケーキをかじります。

『あ〜今度は反対が…』

こぐまたちは小さくなるホットケーキを指差し、
とうとうすべてのホットケーキがキツネのお腹に入ってしまいましたとさ。」

「う〜ん。」

「面白くなかったですか?」

「いや、最後まで気づかないもんかなって…」

ハルトはクスクス笑っていた。

「まあ、そうですけれど、
じゃあ、同じ条件で、特に何か計ったりするものがない中で、
二人が納得する方法があるんですけど、わかりますか?」

「う〜ん…」

ハルトはしばらく唸っていた。

「それは誰がその二人になっても絶対上手くいくの?」

「そうです。」

「二人とも食べない。」

「いえ、ちゃんと分けて二人とも食べられますよ。」

「う〜ん…降参…」

「じゃあ答えを言っていいですか?」

「ああ。」

「最初に二人に分け方のルールを説明します。

1人は分ける役です。
もう1人は分けられたものを選ぶ役です。

こうしてどちらかに分けさせ、もう片方が好きな方を選ぶので
なるべく均等に分けるようになるし、自分で選ぶ方も満足します。」

「う〜ん…」

ハルトは唸ってばかりだった。


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