この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
するとキツネが反対のホットケーキをかじります。
『あ〜今度は反対が…』
こぐまたちは小さくなるホットケーキを指差し、
とうとうすべてのホットケーキがキツネのお腹に入ってしまいましたとさ。」
「う〜ん。」
「面白くなかったですか?」
「いや、最後まで気づかないもんかなって…」
ハルトはクスクス笑っていた。
「まあ、そうですけれど、
じゃあ、同じ条件で、特に何か計ったりするものがない中で、
二人が納得する方法があるんですけど、わかりますか?」
「う〜ん…」
ハルトはしばらく唸っていた。
「それは誰がその二人になっても絶対上手くいくの?」
「そうです。」
「二人とも食べない。」
「いえ、ちゃんと分けて二人とも食べられますよ。」
「う〜ん…降参…」
「じゃあ答えを言っていいですか?」
「ああ。」
「最初に二人に分け方のルールを説明します。
1人は分ける役です。
もう1人は分けられたものを選ぶ役です。
こうしてどちらかに分けさせ、もう片方が好きな方を選ぶので
なるべく均等に分けるようになるし、自分で選ぶ方も満足します。」
「う〜ん…」
ハルトは唸ってばかりだった。