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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

突然のことに驚きっ放しだけど、整理して考えてみる。

王様は乗馬の振動で反応してしまった。
それを自覚していて、反応が先であれ欲を孕んでしまった。

だから、多分、王様のお相手をするのを仕事としているこの女性たちが呼ばれて、王様が満足するまでお相手するのだ。

完全分業で全てのことを専任とする従事者がいる。
王様の性欲処理をする専任者がいても、おかしくない。

王様、ワタシは必要?
王様はワタシに何を求めてるの?

すぐ目の前で繰り広げられる行為に、ワタシはもう目が離せなくなっていた。

そして、王様に必要と思われたい。そんな気持ちになっていた。

それが罠だとも知らずに…

女性たちは専任者として適格な外見を持っている。
それすら羨ましいと感じていた。

王様はワタシのことなど見向きもしない。ワタシは必要ないのだ。

そんな思いに駈られながらも、ワタシの体は反応していた。
欲しくてムズムズして、ゆったりとした布の中で脚を擦り合わせていた。

「もう、俺が欲しいのか?」

「欲しくて堪りません。」

1人がワタシの気持ちを代弁した。


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