この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

「美味いな、こんな美味いつまみなら、酒が進むぞ。
毎晩作ってくれ。」
「作るなんて…ただ盛り付けただけです。」
「じゃあ、君と一緒に呑むから美味いのか?」
とにかく王様はご機嫌でワインはすぐに一本空いてしまった。
「もう一度、風呂に入るかな。君はどうする?」
「ワタシはいいです。メイドは呼ばないんですか?」
「ああ、別に自分で出来るし、わざわざ呼ぶまでもない。」
「あ、あの…お背中流しましょうか?」
「君がそうしたいなら、頼もうか。」
「じゃあ、是非そうさせてください。」
何か出来ることで返したい。オードブルの支度もそうだが、
王様にしてもらってばかりだから、出来ることでお礼がしたかったのだ。
王様の後についていき、バスルームに入る。王様が風呂椅子に座り、待っている。
「頭は洗いますか?」
「いや、いい。」
王様がシャワーを浴びて、前側を洗う。そしてスポンジを手渡された。
ハルトとお風呂に入ることを思い出していた。悪戯をしたり、子供みたいなハルトを…
「ん…頼むよ。」
「あ、はい。」
また、ぼうっとしてしまった。

