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***堕散る(おちる)***
第37章 step37 三十一段目 地上階2F
「今晩はご馳走にするぞ?」
「なんでですか?」
「ルリが喋れるようになったお祝いだから…
買い物にいくよ?」
「はい。」
ハルトが献立メニューを作り見せてくる。
必要な食材をリストにするよう頼まれた。
焼売、餃子、オムライス、ハンバーグ、茶碗蒸し、ミモザのサラダ、プリン、ゼリー…、お弁当のおかず…。
何故か作れるものばかりだけど品数が多い。
そしてミモザのサラダというリクエストは珍しいと思った。
「ハルト、こんなに食べきれないですよ?」
「ああ、買い物は1日分じゃないよ。」
「はい、あとお弁当のおかずというのは?」
「明日、出掛けた先でお弁当を食べるからね。お弁当にしやすいおかずをルリが考えて?」
「わかりました。ミモザのサラダってリクエスト、レアだと思うのですが…」
「作り方知らない?」
「いえ、知ってますけど…」
「じゃあ作ろう?俺がミモザの部分はやるから…」
「はい、わかりました。」
こうしてリストを作り終えた。
「ルリの春物のワンピースも買わなきゃね。」
ピンクのワンピースと色違いの白のワンピース、袖無しの夏物にカーディガンを羽織って出掛ける。