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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
ただこの手錠は仕事場のものとは違い幅が10センチ程もあるし、手錠同士を繋ぐ鎖も工業用の太く大きいもの。

まぁ、つまりは、SMの奴隷用…

それ自体の重さで、腕を上げるのも制限される。

そして、鎖に鎖を通す。

ジャリジャリッ…

ルリが音に驚く…

通した鎖の先に30キロの重りがついている。

ルリの腕を引っ張り、ベッドの横に座らせる。

腕を掴んだ時、

ビクッ…

恐怖の拒絶反応をみせた。

座った太ももに重りを乗せる。

「さっきの鎖にこれがついてるの。
ルリが言い出したのに、
やめたくなっても、
逃げられないから…」

重りを持ち上げ床に置く。
ジャリジャリ…
ゴトゴト…

金属の擦れる音がする。

「ルリ、リクエストより
かなり理想の体勢になったと思うけど…
やめるなら、今だよ?」

優しく言う。

「大丈夫です。」

ルリがはっきりと答えた。

もう、完全に俺のモノになっているルリに必要のない物…
俺は道具で奴隷を作る趣味はない。

まぁ訓練用に、アダルトショップにあるようなものは、この部屋にすべてある。
俺は、ルリにやめてと言わせるために付けたのだ。

なのに、ルリは、はっきりと返事した。
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