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***堕散る(おちる)***
第21章 step21十五段目…愁秋
学校の行事も増え、ハルトと会う時間が少なくなる。

ほんの1時間しかいられない日もある。
早く卒業したい。
そればかり考えていた。

明日は約束の日、
ハルトはあまりその話をしない。
ワタシも色々聞きたいけど黙っていた。

おじさまとハルトの関係が上手くいくために、
その考えは間違っているのかも知れない。

事務所におじさまから電話が来たけど、ワタシに代わることなく、時間の打ち合わせだけだったようだ。

「ハルト、おじさまの頼み、聞かなければ良かったでしょうか。」

「別に、おやっさんは言い出したら聞かないし、仕方ないよ。」

「ハルト怒ってます?」

「なんで?ルリは俺のモノだし、アイツはある意味安全だからね。
次がなければいいんじゃない?」

当日、ハルトの車でホテルに向かう。
ランチを息子さんとすることになっていた。

指定された部屋にいくと荷物が届いていた。
セーラー服とコートでそれを着て部屋に来るようメッセージが添えられていた。

最上階の端の部屋にハルトと呼ばれて、反対端に息子さんが待っているとのことだった。

「敢えて制服用意するなんて趣味悪い奴だな。
ルリ、いってらっしゃい。」
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