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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
ハルトと会う時間を割いて、買い物に出かける。

手作りのプレゼント、バイトしていないワタシが出来る範囲で、心を込めたもの…


毛糸の色選びに迷う。
紺かグレーか…

ハルトがそれを巻いたらとイメージする。

ふとオフホワイトに目が留まる。
アンゴラが入って暖かそうだった。

電車で座れた時や部屋で編んでいく。

出来上がった部分が増えていくと、形の無いものが形となり嬉しかった。


ハルトに誕生日、クリスマスイヴの過ごし方をそれとなく確認するが、いつもはぐらかされてしまう。


とりあえず仕事は入っておらず、朝から家にくるように言われた。


ワタシはハルトの誕生日を祝いたい。
でもハルトにとっては、他の日と変わらない1日らしい。




編みながら眠ってしまう時もありながらも、何とか間に合いそうだ。

ラッピングとメッセージカードを選ぶ。


ひとりで盛り上がっていた。

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