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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
台をゆっくり回しながらハルトが言う。

「おー…ルーレットね」

「そうそう」

時計の文字盤のように等間隔にデザートが置かれる。

「お茶、ジャスミンティーしますー」

注ぐだけでジャスミンの香りが広がった。

「では、おかわりあるときボタンしてね〜」

おかわり?
無理だ、ハルトもやめたほうがよい…

「さてどれからかな〜
ゴマ団子にしよ
ルリ〜、2個入ってるから味見してみな。」

クルクル回ってゴマ団子が来た。

つい手を出してしまった。

フンフン〜デザートルーレット…スタート
テンテンテンテンテレレレ〜ン♪

「次はマンゴープリンさんに決定です。」

「ハルト…酔ってますか?」

「いや?運を天に任せてるだけ…
ルリもせっかくだから一口ずつ味見してみな〜」

一口、一口ね…

全部食べると言ったことを指摘せずに、マンゴープリンも味見した。

「美味いね。」

「さっぱりしてますね。」

ワタシはまだ杏仁豆腐に手をつけていない…

テンテンテンテンテレレレ〜ン♪

「三番、タピオカレディーの当選です。」

っ…何の抽選会なんだろう。

「この粒々、蛙の卵かなぁ〜
牛乳甘いっ」


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