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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

ついでにいえば、彼は自分が全世界の若くて未婚の女性から最も理想的な夫候補だと囁かれていることも知らなかった。
さて、弟に言わせれば、俺はローズに恋をしているということになる。いや、この際、定義なんぞ、どうでも良い。
何だ、あの男は。【俺のローズ】に馴れ馴れしく近づくんじゃない! それに、あの生意気な子どもは何なんだ。彼女にまるで母親のように甘えてばかりいるじゃないか!
トーマスが見ても、小さなフィリップを間に親しそうに視線を絡ませ、微笑み合うローズとコリンはお似合いの恋人に見える。
さて、弟に言わせれば、俺はローズに恋をしているということになる。いや、この際、定義なんぞ、どうでも良い。
何だ、あの男は。【俺のローズ】に馴れ馴れしく近づくんじゃない! それに、あの生意気な子どもは何なんだ。彼女にまるで母親のように甘えてばかりいるじゃないか!
トーマスが見ても、小さなフィリップを間に親しそうに視線を絡ませ、微笑み合うローズとコリンはお似合いの恋人に見える。

