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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

トーマス二世の死後、アーサー四世が立った。このときもアーサー四世は糟糠の妻である王妃を離縁してカトリーヌを王妃に直そうしたが、今度も廷臣たちに阻止された。
カトリーヌは王妃に子がないのを良いことに、自分の姪を養女としてアーサー四世に侍らせ、姪とアーサー四世との間に生まれた王子を皇太子に立てた。もちろん、皇太子は生まれてすぐに引き取り、養子として育てたのである。それが次の国王アーレンだ。アーレンはこの義母を慕い、ついに王妃になれなかった〝母〟に皇太后の尊称を贈った。もちろん、廷臣たちの手前、正式な称号ではなく、あくまでも呼称のみである。
カトリーヌは王妃に子がないのを良いことに、自分の姪を養女としてアーサー四世に侍らせ、姪とアーサー四世との間に生まれた王子を皇太子に立てた。もちろん、皇太子は生まれてすぐに引き取り、養子として育てたのである。それが次の国王アーレンだ。アーレンはこの義母を慕い、ついに王妃になれなかった〝母〟に皇太后の尊称を贈った。もちろん、廷臣たちの手前、正式な称号ではなく、あくまでも呼称のみである。

