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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬
「トーマス、私もあなたと最初に逢ったときから、何かをあなたに感じているの。でも、その気持ちが本当にどういうものなのか、まだ私自身にも掴みかねているわ。だから、もう少し時間を貰えない? 私たち、まだ出逢ったばかりで、お互いのことを何も知らない。だから、これから時間をかけてゆっくりと理解し合えないかしら。その上で応えを出しても良いんじゃないかと思うの」




 それは、ロザリナの精一杯の応えだった。トーマスの言葉も気持ちも彼なりに真摯なものだと判るからこそ、ロザリナも一生懸命に考えて出した結論だったのだ。
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