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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
   真夜中のプリンセス・ベル

 その翌日、ロザリナは大学の学生食堂にいた。午後二時近いため、混雑するピークは過ぎ、食堂内にいる学生の数は少ない。講義待ちをしている学生たちのグループが三つほど随所に散らばっているだけである。


 ロザリナはその日、図書館で禁帯出の資料を読んでから、リポートを仕上げて教務課に提出した。その脚で食堂に寄り、冷たいカフェオレを飲みながら、ひと息ついているところだった。


「ここ、良いかな」

 ふいに頭上から声をかけられ、ロザリナは眼をまたたかせた。
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