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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

そこで怖々と周囲を窺う。
「あの、王族の方にはSPが付いているのでは?」
アーサー王子が笑いながら手を振った。
「そりゃ、付いてるのは付いてるけど、学内では目立たないように遠くから見てるよ。他の学生の迷惑にもなるからね」
「そうですよね」
ロザリアが納得したように頷くのを、アーサー王子は感情の読めない瞳で見ている。そういう冷めた表情はやはり、親戚だからか、トーマスとよく似ていた。いずれ劣らぬ美形の青年たちである。
「あの、王族の方にはSPが付いているのでは?」
アーサー王子が笑いながら手を振った。
「そりゃ、付いてるのは付いてるけど、学内では目立たないように遠くから見てるよ。他の学生の迷惑にもなるからね」
「そうですよね」
ロザリアが納得したように頷くのを、アーサー王子は感情の読めない瞳で見ている。そういう冷めた表情はやはり、親戚だからか、トーマスとよく似ていた。いずれ劣らぬ美形の青年たちである。

