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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
「そうそう、じゃないとタラシの名前が泣くし、相手の女性にも失礼だろう」

「何か変な理屈ですけど、不思議と説得力がありますね」

 ハハと、彼は声を立てて笑った。

「正直、僕が付き合ってきた女の子の中に、君のような子はいない。花は花でも皆、大輪の花ばかりだ。だが、君は違う。風が吹けばすぐに折れてしまいそうな儚い感じがするのに、雪に埋もれても凜として咲く花、そういうイメージだ」


「それは殿下の買い被りですよ」

 アーサー王子が破顔した。

「まあ、そういうことにしておこうか」
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