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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 女子大生たちはもうロザリナのことなど忘れ果てたかのようにアーサー王子に向かって手を振っている。

―ありがとうございます。殿下。

 ロザリナはSPを従えて颯爽と立ち去るアーサー王子に心の中で礼を言った。彼が意図的に女子大生たちの関心を自分に引き寄せたのは明らかだった。ロザリナへの彼女たちの関心を逸らすつもりだったのは明らかだ。


 やはり、アーサー王子は浮ついた見かけどおりの軽薄で女好きの王子ではないらしい。

 ロザリナは自分の読みが間違ってはいないことをこの日、知ったのだった。 
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