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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

―ああ、幾ら何でも、これは張り切りすぎじゃない?
出かけるまで何度となくミッシェルに言ったものの、メークの達人を自他共に持って任じる親友は腰に手を当てて言うのだ。
―あなたが幾ら大学の成績は優秀でも、恋愛にかけては私の方が上よ。良いから私のアドバイスを聞きなさい。
ミッシェルは王立大学の学生ではない。別の私立大学の農学部で獣医になる勉強をしている。年齢はロザリナと同じである。本人の言うとおり恋愛にかけては百戦錬磨のエキスパートではあるが、その割に姐御膚で、さっぱりとした気性だ。ミッシェルが街並み保存地区で似顔絵を描き始めたロザリナの最初の客だった。
出かけるまで何度となくミッシェルに言ったものの、メークの達人を自他共に持って任じる親友は腰に手を当てて言うのだ。
―あなたが幾ら大学の成績は優秀でも、恋愛にかけては私の方が上よ。良いから私のアドバイスを聞きなさい。
ミッシェルは王立大学の学生ではない。別の私立大学の農学部で獣医になる勉強をしている。年齢はロザリナと同じである。本人の言うとおり恋愛にかけては百戦錬磨のエキスパートではあるが、その割に姐御膚で、さっぱりとした気性だ。ミッシェルが街並み保存地区で似顔絵を描き始めたロザリナの最初の客だった。

