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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 出逢ったときから、二人はすっかり意気投合して、今日に至ったというわけである。

―あまりいつもと違ってお洒落してたら、何か見え見えよね?

 考えば考えるほど、この服装が自分には似合わないのではないかと自信が揺らいでくる。しかも、トーマスはいつになく来ない。時間があればアパートに戻って、いつものシャツとオーバーオールという馴染みの服に着替えてきたいくらいだ。



 その時、軽やかなクラクションが耳を打った。何の気なしに顔を上げたロザリナの真ん前で眼の覚めるようなブルーのスポーツカーが停まった。
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