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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

カトリーヌに育てられた国王アレリーは生涯彼女を母として尊崇し、この城はアレリーによって彼女のために建てられた。アレリーは養母である彼女を自ら〝皇太后〟と呼び、廷臣たちにもそう呼ぶことを命じたという。
「彼女の養子となったアレリー一世はしばしば都から離れたこの城を訪ね、カトリーヌとの時間を愉しんだそうだよ。国王を二人も殺しておきながら何の罪にも囚われなかったのはアレリー一世の強い庇護があったからだろう」
「彼女の養子となったアレリー一世はしばしば都から離れたこの城を訪ね、カトリーヌとの時間を愉しんだそうだよ。国王を二人も殺しておきながら何の罪にも囚われなかったのはアレリー一世の強い庇護があったからだろう」

