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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

少し歩いた場所から見る城は、あたかも湖面に浮かんでいるように見え、何とも幻想的な風景だ。
「素敵、まるでお城が湖に浮かんでいるみたい。童話の世界に迷い込んだようだわ」
はしゃぐロザリナをトーマスが優しい瞳で見つめる。
「ここはエーデリンデの中でも最も風光明媚な場所として知られているんだよ」
白いエッヘルハイム城は全体的にこぢんまりとした可愛らしい城だ。蒼い屋根を頂いた尖塔が幾つかあり、六月下旬の陽光を弾いて屋根が燦めいている。
「素敵、まるでお城が湖に浮かんでいるみたい。童話の世界に迷い込んだようだわ」
はしゃぐロザリナをトーマスが優しい瞳で見つめる。
「ここはエーデリンデの中でも最も風光明媚な場所として知られているんだよ」
白いエッヘルハイム城は全体的にこぢんまりとした可愛らしい城だ。蒼い屋根を頂いた尖塔が幾つかあり、六月下旬の陽光を弾いて屋根が燦めいている。

