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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

部屋の扉がノックされた。トーマスが入ってくる。ロザリナは眼を瞠る。
トーマスは黒いタキシードで決めていた。まるで本物の王子さまのようだ! 金色に輝く長めの前髪はいつもはさりげなく横に流しているだけなのに、今夜はオールバックにしているため、形の良い額がはっきりと出ている。
「ようこそ、プリンセス」
トーマスが少しおどけた口調で言い、手を差し出す。ロザリナはその手に自分の手を乗せた。部屋を出て絨毯の続く廊下を歩く。
トーマスは黒いタキシードで決めていた。まるで本物の王子さまのようだ! 金色に輝く長めの前髪はいつもはさりげなく横に流しているだけなのに、今夜はオールバックにしているため、形の良い額がはっきりと出ている。
「ようこそ、プリンセス」
トーマスが少しおどけた口調で言い、手を差し出す。ロザリナはその手に自分の手を乗せた。部屋を出て絨毯の続く廊下を歩く。

