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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

随分歩いたと思った頃、最奥の重厚な扉の前でトーマスが止まった。彼が押すと、二輪の百合の花を組み合わせた彫刻の施された扉がゆっくりと軋みながら開く。
「―」
突如として眼前にひろがった光景に、ロザリナは息を呑んだ。ここは大広間のようである。天井の中央にはひときわ立派なシャンデリアが煌々と輝き、周囲にも小さめのシャンデリアが無数に眩い燦めきを放っている。
床も壁もやわらかなクリーム色で統一され、部屋の隅はガラス窓が大きく切り取られ、窓沿いの丸テーブルには二人分の席がセッティングされていた。
「―」
突如として眼前にひろがった光景に、ロザリナは息を呑んだ。ここは大広間のようである。天井の中央にはひときわ立派なシャンデリアが煌々と輝き、周囲にも小さめのシャンデリアが無数に眩い燦めきを放っている。
床も壁もやわらかなクリーム色で統一され、部屋の隅はガラス窓が大きく切り取られ、窓沿いの丸テーブルには二人分の席がセッティングされていた。

