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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 だが、トーマスは悪戯っぽく瞳を燦めかせた。

「大丈夫、俺がちゃんとリードするから。ローズは俺についてきてくれれば良い」

 曲調から察するに、ワルツだろう。実際のところ、トーマスの言葉に嘘はなかった。彼は巧みにロザリナをリードしてくれる。彼の動きに合わせていれば自ずとどこでターンをすれば良いのか判った。



 ロザリナはトーマスのリードで踊る。ステップを踏み、ターン。彼がロザリナの身体をくるりと回し、またターン。
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