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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

やわらかな声音であやすように言われても、ロザリナはこの場から逃げ出したい想いは変わらなかった。ストラップレスのブラはちゃんとつけているから、胸そのものが見えることはないだろうが、やはり、見られて嬉しいものではない。恥ずかしいのだ。
何故、彼はそれを判ってくれないのだろう?
「着替えたいの、トーマス」
混乱の気持ちが目尻に涙を押し上げてくる。いつもは優しい彼がどうして今夜はこんなに強引なのだろう。瞳を潤ませて見上げるロザリナの唇に彼が人差し指を当てた。
何故、彼はそれを判ってくれないのだろう?
「着替えたいの、トーマス」
混乱の気持ちが目尻に涙を押し上げてくる。いつもは優しい彼がどうして今夜はこんなに強引なのだろう。瞳を潤ませて見上げるロザリナの唇に彼が人差し指を当てた。

