この作品は18歳未満閲覧禁止です
真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間
ページを捲り、彼は感に堪えたように言った。
「王立大学で歴史なんて囓っているより、美大に行った方が良かったんじゃない?」
これにはロザリナは笑顔で応えられた。
「エーデリンデの歴史が好きなので、悔いはありません」
王子はなおもページを繰っていた。
「これはエッヘルハイム城だな」
更に次のページを捲り、彼は手を止めた。
「当人よりよほどイケメンだ。君の眼に映る兄上はこんな風に輝いているんだな」