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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

「君に強制はできないのは判っているが、弟として頼みたい。何より、君自身が後悔しないように。僕が見たところ、兄上が君に惚れているのはもちろんだけど、君も兄上に対して満更ではない―平たく言えば相思相愛のように僕には見える。確かに王室に嫁ぐというのは大変なことかもしれない。しかも君は外国の人だ。だけど、真実の愛はどんなことだって乗り越えられるんだよ。〝美女と野獣〟は単なるハッピーエンドのおとぎ話ではなく、恋愛の真理を教えてくれているんじゃないかな」

