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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間
「これを皇太子殿下に返して頂けますか」


 アーサー王子は黙って、その小箱を受け取った。無造作に開くと、深紅の薔薇が夏の太陽に煌めきを放つ。


「これが君の応えなのか?」




 アーサー王子はゆっくり立ち上がる。
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