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第4章 真実の愛に気づく瞬間

　トーマスの視線は今なおロザリナのはだけた胸許に注がれている。無残にボタンを引きちぎられたシャツはしとげなく前が開き、清楚なブラから零れ落ちた胸や谷間が扇情的だ。


「汚い眼でローズを見るな」

　コリンは怒鳴り、自分のジャケットを脱いでロザリナの肩から羽織らせた。

「君は弟だけではなく、この男まで手玉に取っていたのか？」



　トーマスの言葉に、ロザリナは眼を見開いた。