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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

「私がアーサー王子を? 手玉って、それ、どういうこと?」
「俺が知らないとでも思っているのか? 弟と二人だけで逢っていたというじゃないか。ご丁寧にパパラッチに写真まで撮られて」
「そんな―、知らないわ」
「世間が君のことをどんな女だと噂しているか、一度聞いてみるが良い。大体、君の自覚のなさが招いたことなんだぞ、ローズ。百歩譲って君が潔白だとしても、俺の許可を得て俺の眼の届くところでアーサーと逢えば、こんなことにはならなかったはずだ」
「俺が知らないとでも思っているのか? 弟と二人だけで逢っていたというじゃないか。ご丁寧にパパラッチに写真まで撮られて」
「そんな―、知らないわ」
「世間が君のことをどんな女だと噂しているか、一度聞いてみるが良い。大体、君の自覚のなさが招いたことなんだぞ、ローズ。百歩譲って君が潔白だとしても、俺の許可を得て俺の眼の届くところでアーサーと逢えば、こんなことにはならなかったはずだ」

