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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

プップッー。烈しいクラクションを鳴らして向こうから白いワゴンが疾駆してくる。
ロザリナは通りを横切っている途中で、身を強ばらせて動けなくなった。運転手のハンドル捌きのお陰で車には当たらずに済んだが、間一髪のところを車が疾走し、その煽りで転倒してしまった。
それは、さながら可憐な一輪の花が風に煽られて折れたように見えた。
遠くから救急車のサイレンがけたたましく響いてくるのを聞きながら、ロザリナは意識を失った。
ロザリナは通りを横切っている途中で、身を強ばらせて動けなくなった。運転手のハンドル捌きのお陰で車には当たらずに済んだが、間一髪のところを車が疾走し、その煽りで転倒してしまった。
それは、さながら可憐な一輪の花が風に煽られて折れたように見えた。
遠くから救急車のサイレンがけたたましく響いてくるのを聞きながら、ロザリナは意識を失った。

