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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

ロザリナが災難に巻き込まれていたその頃、トーマスは皇太子宮の執務室にいた。
「殿下、お耳に入れたいことがあります」
室外の扉前に待機していたSPが軽いノックの後、顔を覗かせた。
「何だ?」
父王が数日前から軽い風邪で寝込んでいる。そのため、皇太子である彼のところに普段は国王が見るべき書類が回ってきている。
彼はそれらの書類に眼を通してから、国王の玉爾を捺す。既に議会で決議され、首相の公印が捺してあり、国王は形式的に承認したとの意味で玉爾を捺すだけだ。
「殿下、お耳に入れたいことがあります」
室外の扉前に待機していたSPが軽いノックの後、顔を覗かせた。
「何だ?」
父王が数日前から軽い風邪で寝込んでいる。そのため、皇太子である彼のところに普段は国王が見るべき書類が回ってきている。
彼はそれらの書類に眼を通してから、国王の玉爾を捺す。既に議会で決議され、首相の公印が捺してあり、国王は形式的に承認したとの意味で玉爾を捺すだけだ。

