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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子

「結局、そういう女性に王子は出逢えたの?」
「ちゃんと出逢えたわ。本好きの優しい女の子に出逢って、ちゃんと元のイケメンに戻れたのよ」
「その王子が金髪で蒼い眼なのかい?」
「そのとおり。私、その話に憧れてね、何度も読み返したの。途中、野獣が殺されてしまうところもあったりして。そのときはベルと一緒にわんわん泣いたわ」
「ベル?」
「ヒロインの名前よ」
眼を輝かせる娘は物凄く可愛い。抱きしめたいくらいに。トーマスは笑った。
「女の子って、そういうロマンティックな話が好きなんだな」
「そうね。きっと皆、憧れると思うわよ。っと、できた」
少女が叫び、一枚の紙を差し出した。
「ちゃんと出逢えたわ。本好きの優しい女の子に出逢って、ちゃんと元のイケメンに戻れたのよ」
「その王子が金髪で蒼い眼なのかい?」
「そのとおり。私、その話に憧れてね、何度も読み返したの。途中、野獣が殺されてしまうところもあったりして。そのときはベルと一緒にわんわん泣いたわ」
「ベル?」
「ヒロインの名前よ」
眼を輝かせる娘は物凄く可愛い。抱きしめたいくらいに。トーマスは笑った。
「女の子って、そういうロマンティックな話が好きなんだな」
「そうね。きっと皆、憧れると思うわよ。っと、できた」
少女が叫び、一枚の紙を差し出した。

