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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子

彼女が不思議そうに訊ねた。
「赤じゃなくて黄色が良いのね」
「うん。俺の母が―黄色の薔薇が好きだったんだ」
「そうなのね」
彼女は快く承知し、赤色をしまって黄色の鉛筆を出し、さらさらと塗った。
「丁度良いかもしれないわ」
物問いたげに見つめた彼に、彼女は笑った。
「ベルは黄色の素敵なドレスを着ているの。そのドレスで野獣の王子さまとお城で踊るのよ。ベルのイメージカラーは黄色だから」
「はい。出来上がり」
彼女は笑ってトーマスに彼の絵を差し出した。
「赤じゃなくて黄色が良いのね」
「うん。俺の母が―黄色の薔薇が好きだったんだ」
「そうなのね」
彼女は快く承知し、赤色をしまって黄色の鉛筆を出し、さらさらと塗った。
「丁度良いかもしれないわ」
物問いたげに見つめた彼に、彼女は笑った。
「ベルは黄色の素敵なドレスを着ているの。そのドレスで野獣の王子さまとお城で踊るのよ。ベルのイメージカラーは黄色だから」
「はい。出来上がり」
彼女は笑ってトーマスに彼の絵を差し出した。

