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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子

「代金は幾ら払えば良いのかな?」
少女は見蕩れるような笑みを浮かべた。
「要らない」
「でも、そういうわけには」
言いかけたトーマスに、彼女は満面の笑みで応えた。
「あなたとの話がとても愉しかったから。それに、大好きな〝美女と野獣〟の話もできたしね」
彼は知らない中に眉根を寄せていたらしい。彼女が悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「それなら、また、あなたの絵を描かせて。イケメンはどんな表情をしていても、絵になるみたい。今度はまた違ったあなたを描いてみたいわ」
「そんなことで良いのなら、お安いご用だ」
「じゃあ、それで決まりね」
少女は見蕩れるような笑みを浮かべた。
「要らない」
「でも、そういうわけには」
言いかけたトーマスに、彼女は満面の笑みで応えた。
「あなたとの話がとても愉しかったから。それに、大好きな〝美女と野獣〟の話もできたしね」
彼は知らない中に眉根を寄せていたらしい。彼女が悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「それなら、また、あなたの絵を描かせて。イケメンはどんな表情をしていても、絵になるみたい。今度はまた違ったあなたを描いてみたいわ」
「そんなことで良いのなら、お安いご用だ」
「じゃあ、それで決まりね」

