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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

「ローズ、僕、今日から六歳になるんだよ」
すかさずフィリップが腕にぶら下がってくる。
「プレゼントはなあに、ローズ」
「こら、フィリップ」
コリンがたしなめると、ロザリナは笑い声を上げた。
「さあ、何かしら」
ロザリナはしゃがみ込み、大学に行くのはもちろん片時も離さない愛用のデイパックから一枚の絵を取り出した。透明なビニール袋に入れて紅いリボンが結ばれている。
「誕生日、おめでとう」
「わあ、約束守ってくれたんだね、ローズ、ありがとう」
すかさずフィリップが腕にぶら下がってくる。
「プレゼントはなあに、ローズ」
「こら、フィリップ」
コリンがたしなめると、ロザリナは笑い声を上げた。
「さあ、何かしら」
ロザリナはしゃがみ込み、大学に行くのはもちろん片時も離さない愛用のデイパックから一枚の絵を取り出した。透明なビニール袋に入れて紅いリボンが結ばれている。
「誕生日、おめでとう」
「わあ、約束守ってくれたんだね、ローズ、ありがとう」

