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キスをして
第9章 小塚の本懐
「間宮」

私に近付くように黒沢さんが指をクイクイと動かして呼び寄せる。

「冷凍食品よりは遥かに良いと思うからお兄さんは安心だけどな。それよりあのおっさんいないなら飲み行かね?」

「あのさ、自分を振った相手を飲みに誘うってどういう気持ち?」

「自分が振った相手に彼氏の相談するのはどんな気持ちなのかな?」

「「…………」」

「行きますか」

「そうするか」

行くって言ったけど彼氏の居ぬ間に元彼と飲みに行くって駄目な気がする。
いや、友達に戻るって決めたし。昔みたいにくだらない話とかお互いの愚痴や相談がしたい。
私には友達がとても少ないから尚更だ。

仕事を終えた頃には23時になっていた。
先に退社した黒沢さんに連絡を取り待っているカフェへ向かった。

「外寒っ」

「迎えに行ったのに」

「いいのっ。悪いけど先に一回小塚さんの家に行って欲しいんだけど良いかな?」

「ん?ああ鍵か。了解」

黒沢さんの書類だらけの車に乗り込み小塚さんの自宅の玄関に回って貰う。

「悪いついでにアパートのポストを見たいんだけど良い?」

「ハイハイ」

もと来た道を戻り商店街の中を通ってアパートに横付けして貰いポストのダイレクトメールを確認する。

あった。不動産からの更新のお知らせがそろそろ届く頃だったから気にしていた。
中に入っていたダイレクトメールを鞄に入れて車に戻ろうとすると小塚時計店の入り口の貼り紙が目についた。

好きに休む人だから貼り紙なんて珍しいと思い近付いて行くとその貼り紙の内容に動きが止まった。
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